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悲しむ力

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久々に本の紹介です。

 

 

 

2011年最大の出来事といえば

 

やはり3月11日の東日本大震災と

 

その後起こった東京電力福島第一原発の事故でしょう。

 

いまも東北ではがれき撤去が行われていますし

 

原発事故も一向に終わりが見えません。

 

(というより終息には何十年、何百年 とかかるのでしょう)

 

14時46分、

 

あの瞬間に多くの人の人生が転換してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

また個人的なことではありますが

 

夏に祖父が亡くなったことも

 

大きな出来事でした。

 

それから塞ぐことが多かったです。

 

私は祖父にとって初孫だったということもあり

 

特に可愛がってもらいました。

 

祖父との思い出がたくさんあります。

 

 

 

 

 

 

 

そんな2011年は、

 

私は命について考えることの多い年でした。

 

自分の命。

 

妻の命。

 

子供たちの命。

 

家族の命。

 

友人たちの命。

 

世界中の人たちの命。

 

 

 

 

命ってなんだろう。

 

そんなことを考えているときに出会った本が『悲しむ力』です。

 

 

 

 

中下大樹のブログ

 

 

仏教系のホスピスで活動された後、

 

現在は「寺ネット・サンガ」の代表を務めています。

 

震災のときも被災地を精力的に周り

 

支援していらっしゃいます。

 

その中下さんの貴重な体験を綴ったのが本書です。

 

 

 

 

 

人には喜怒哀楽があります。

 

うれしいときは素直に喜べばいい。

 

怒るときは素直に怒ればいい。

 

悲しいことがあったら素直に泣けばいい。

 

あるがままを受け入れる。

 

これが生きる基本ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

震災後被災地とそれ以外の地域の意識の差が

 

どんどんと開いているような気がします。

 

3月とほとんど状況が変わらない人たちがいる一方、

 

地震があったことさえ忘れてしまっている人もいます。

 

日常が壊され非日常となり、

 

その非日常が日常になっている。

 

仕方のないことなのかもしれませんが、

 

前に進むためには

 

しっかり悲しむことも必要です。


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